赤(あか)ずきんと呼(よ)ばれている、かわいい女(おんな)の子(こ)が、いました。
ある日(ひ)、お母(かあ)さんが、燒(や)きたてのお菓子(かし)と、ブドウ酒(しゅ)を入(い)れたかごを渡(わた)して、
言(い)いました。
「お祖母(ばあ)さんが、ご病気(びょうき)なの。これを持(も)ってお見舞(みま)いに行(い)ってちょうだいね。
道草(みちくさ)をしないで、真(ま)っ直(す)ぐに行(い)くんですよ」
赤(あか)ずきんは、かごを下(さ)げて出(で)かけました。きれいな森(もり)の小道(こみち)を步(ある)いていると、向(む)こうからオオカミがやって来(き)ました。赤(あか)ずきんは、オオカミを知(し)らなかったので、ちっとも怖(こわ)いとは思(おも)いませんでした。
おまけに、オオカミは、親切(しんせつ)そうに話(はな)し掛(か)けてきました。
「おや、赤(あか)ずきんちゃん、すてきなかごを持(も)って、どこへ行(い)くの?」
「森(もり)の向(む)こうのお祖母さんのところへ」
「だったら、花(はな)をつんでおみやげにしたらどう。あっちの方(ほう)に、きれいな花(はな)が、
たくさん咲(さ)いているところが、あるよ」
赤(あか)ずきんは、お母さんの注意(ちゅうい)をすっかり忘(わす)れて、花(はな)をつみ始(はじ)めました」
その間(のあいだ)に、オオカミは、お祖母さんの家(うち)に着(つ)きました。
「トントン。私(わたし)赤(あか)ずきんよ。お見舞いに來(き)たの」
「よく来(き)てくれたね。戶(と)を開(あ)けて中(なか)へお入(はい)り」
オオカミは、戶(と)を開(あ)けて部屋(へや)に飛(と)び込(こ)むと、お祖母さんをぺろりと一飮(ひとの)みに飮(の)み込(こ)んでしまいました。それから、お祖母さんのずきんを被(かぶ)って、ベッドに潜(もぐ)り込(こ)んで寝(ね)ていました。
やがて、花(はな)をたくさんつんだ赤(あか)ずきんが、やってきて、ずきんからはみ出(みだ)した、オオカミの耳(みみ)を見(み)ると言(い)いました。
「お祖母さん、お祖母さんの耳(みみ)は、なぜそんなに大(おお)きくなったの」
「かわいいおまえの声(こえ)が、よく聞(き)こえるようにと思(おも)ってね」
「お祖母さんの目(め)も、大(おお)きくなったわ」
「かわいいおまえを、よく見(み)るためさ」
「お祖母さん、手(て)だって大(おお)き過(す)ぎるわ」
「おまえを、しっかり抱(だ)けるようにさ」
「でも、お祖母さんの口(くち)は、どうして、そんなに大(おお)きくなってしまったの」
「それは、おまえを食(た)べるためにさ」
オオカミは、跳(は)ね起(お)きて赤(あか)ずきんを食(た)べようと、飛(と)びかかりました。
ちょうどその時(とき)、戶(と)が開(あ)いて、狩人(かりうど)が飛(と)び込(こ)んで來(き)ました。
オオカミを、棒(ぼう)でたたきめすと、お腹をハサミで切(き)り開(ひら)き、ふたりで、無事(ぶじ)に、お祖母さんを助(たす)け出(だ)しました。
'日本語学習資料(일본어 학습 자료) > 読解資料(독해 자료)' 카테고리의 다른 글
となりのトトロ (エンディングテーマ) (0) | 2024.02.27 |
---|---|
散歩(さんぽ) *となりのトトロ*(オープニングテーマ) (0) | 2024.02.27 |
となりのトトロ (0) | 2024.02.27 |
うさぎ と かめ (0) | 2024.02.27 |
猫と十二支 (0) | 2024.02.27 |